シティーの北隣に位置するイズリントン区は、流行に敏感な中産階級が住んでいる地域と言われています。最近のニュースでは、トニー・ブレア前首相の長男ユアンが、24歳で55万ポンド(1億1千万円)の2DKのフラットを購入して話題になりました。
クラーケンウェルにある聖ジェームス教会のあたりには、昔、聖メアリ女子修道院(St. Mary's Nunnery)があったのだそうです。
現在、聖ジェームス教会の敷地は市民の憩いの場となっています。子供の遊び場の入口に何やら標識が・・・。
「ドッグ・フリー・エリア」と書いてありました。フリーというのは、「自由」という意味ではなく、「~がない」という意味で、直訳すると「犬が無い場所」、つまり「犬禁止」という意味になります。柵の中に犬を入れたら80ポンド(1万6千円)の罰金です。
ゴミ箱にも「犬の糞を始末しないと罰金80ポンド」と書いてありました。他の地区では、こんな標識を見たことがありません。犬に厳しいイズリントン区。
この教会の庭にあるベンチを見て、やっぱりイズリントン区ってお洒落だな~と思いました。
レイベンズボーン芸術大学(Ravensbourne College of Design and Communications)の生徒さんたちが造った芸術作品です。
近くの公園にも芸術作品のベンチが置かれていました。スポンサーは 金融・ビジネスの情報プロバイダーのブルームバーグ社です。
この会社の名前は投資家や証券会社社員にしか馴染みがないかもしれませんが、この会社を設立したマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)は、現職のニューヨーク市長であり、フォーブス誌の世界長者番付で78位にランクされている大金持ちで、超有名人です。平凡な家庭で生まれ、ハーバード大学で学び、ソロモン・ブラザーズを経て、自分の会社を設立、ウォール街の企業へ金融情報端末を販売して巨万の富を築き上げました。
お尻が痛くなりそうなベンチですね~。でも、結構座り心地良かったんです。試してみてください。
この公園でも、犬を首輪で繋いでなかったり、糞の始末を怠ったりしたら、罰金80ポンドです。犬に厳しいイズリントン区でした。
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