2008年11月11日火曜日

リメンバランス・デー

11月11日はリメンバランス・デー(Remembrance Day) 。

1918年11月11日に第一次世界大戦が終わってから、今年でちょうど90年目になります。

英国では11月になると、真っ赤なポピーの花を胸につけている人々をよく見かけます。

第一次世界大戦中に、ヨーロッパで戦場になったベルギーやフランスの野にポピーの花がたくさん咲いていたこと、赤い色が戦死者の血の色を思わせることから、ポピーが戦死者のシンボルになりました。

1915年に、カナダ軍医であり、兵士としてフランドル戦線で戦ったジョン・マックレア(John McCrae)が書いた「In Flanders fields」という詩も影響しています。

In Flanders fields the poppies blow
Between the crosses, row on row
That mark our place; and in the sky
The larks, still bravely singing, fly
Scarce heard amid the guns below.

フランダースの野にポビーがなびく
十字架の間に、漕ぐように、
これが私たちの場所、そして空には
ひばりが、雄々しく歌って、飛んでいる
銃の下ではほとんど何も聞こえない 。

We are the Dead. Short days ago
We lived, felt dawn, saw sunset glow,
Loved and were loved, and now we lie
In Flanders fields.

私たちは死んだ。数日前に
私たちは生きた、夜明けを感じ、輝く夕日を見た、
愛し愛された、そして横たわる
フランダースの野に。

Take up our quarrel with the foe:
To you from failing hands we throw
The torch; be yours to hold it high.
If ye break faith with us who die
We shall not sleep, though poppies grow
In Flanders fields.

敵との戦い、
失った手からあなたたちに投げかける
光を、あなたたちのために高くかざし、
もしあなたたちが私たち死者の信頼を裏切れば
私たちは眠れないだろう、ポピーが咲く
フランダースの野で。

英国では1921年からはロイヤル・ブリティッシュ・リジョン(The Royal British Legion)によって、戦没者への募金を集めるために赤いポピーが売られ始めました。活動は毎年盛んになり、現在では店のレジ横などに赤いポピーが置かれていて、毎年多くの人々が募金活動に参加しています。

軍人さんも、

紳士たち(雨が降っているのに、なぜ傘を差さないのでしょうか?)も、

パーリー・キング(Pearly King)も、

王室関係者も、

戦車も、

タクシーも、み~んなポピーを付けています。

戦没者を偲んで、午前11時に2分間の黙祷が行われます。

ちなみに、ポピーはリッチモンドのポピー・ファクトリーで作られています。

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