13世紀にシリアで作られたグラスです。エナメルと金で模様が描かれており、十字軍に参加した人が持ってきたものではないかと言われています。
エレノア・オブ・カスティル(Eleanor of Castile)、エドワード1世妃の像です。王との間に16人もの子供を産み、36年間の結婚生活も仲睦まじかったといわれていますが、1290年に中部イングランドのリンカーンの近くで病死してしまいます。エレノア妃の遺体は、ウエストミンスター寺院に埋葬するため13日かけてロンドンに向かいました。その時に葬礼が泊まった12箇所に王妃を悼むゴシック式の十字塔を建てさせました。
こちらはエレノア妃の像と比べるために見たS字カーブの聖母子像です。中世後半には、マリア様が片足に重心をかけて腰でキリストを持つスタイルが流行します。
今度は象牙細工で作られた、聖母子像です。
櫛です。象牙が手に入らなかった時期は、イングランド産のセイウチの牙を使ったそうです。
こちらはキリストの磔像ですが、中世初期の頃のものはあまりキリストが苦しんでいないような顔をしています。
フランスのリモージュで作られたエナメルのカスケット(宝石箱)です。
2 件のコメント:
こちらこそ、お忙しい所お時間を作ってお越し下さり有難うございました。また、熱心に沢山質問を下り有難うございました。陶器の件はあまり上手に説明できなくてごめんなさい。後から色々考えていましが・・・・・、マイセンの陶器ですら1710年でも製造法は、マル秘で王立工場として囲い込みされていました。中世には東の端のビサンチン帝国がしっかりと極東からの贅沢品は独占するー又は盾になってブロックしていたと思います。確かビサンチン皇帝直轄として、染物工場、陶器工場の2つは、モノポリだったと記憶します。 また次回までに私も勉強しておきますね。
artemisさま
先生から直接コメントをいただけるなんて感激です。先生の説明は大変分かりやすく、先生のおかげで中世ヨーロッパ装飾美術にも興味を持つようになりました。また次回もいろいろと教えてくださいませ。よろしくお願いします。
コメントを投稿