ハンプトンコートに、ラファエロ・カツーンと呼ばれるタペストリーの下絵のコピーがあります。
1515 年法王レオ10世に依頼され、ラファエロはバチカンのシステーナ礼拝堂に飾るタペストリーの下絵を描きました。
テーマは聖ペテロの生涯(4枚)と聖パウ ロの生涯(6枚)で、全部で10枚描き、下絵はブリュッセルの工房に送られ、1517年から21年にかけて順次にタペストリーに仕上げられました。現在そのタペストリーはヴァチカン博物館で見ることができるそうです。
1623年、英国王チャールズ1世は下絵7枚をイタリアの業者から購入し、ロンドンのモートレーク工房に送りタペストリーを作らせました。
タペストリー作成後、下絵はハンプトンコート宮殿に保存され、クリストファー・レンはその絵のための広間を設計しました。現在そこには1697年にヘンリー・クック(Henry Cooke)によって描かれた複製が展示されています。
オリジナルの下絵は、ヴィクトリア女王によってロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に貸し出され、展示されています。
モートレークで作成されたタペストリーのうち2枚はキングス・アパートメントで見ることができます。
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