このチューダー様式の門の奥に、ロンドンで一番古い教会があることを知っている人は少ないでしょう。
これが現存するロンドンの教会の建物の中で一番古い、聖バーソロミュー・ザ・グレート教会。
聖バーソロミュー(Bartholomew)は12使徒の中のひとりで、日本ではバルトロマイと呼ばれ、最後は皮を剥がれて殉教してします。システィーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画で有名ですよね。
この教会は1123年にラヒア(Rahere)によって造られました。
ラヒアは巡礼のため訪れたローマで病に倒れ、「もし病気が治ったらロンドンに貧しい人のための病院をつくる」と誓いました。ラヒアの前に聖バーソロミューが現れ、スミスフィールドの地に教会を建てるよう指示したのでした。
病気が治って無事にロンドンに戻ることができたラヒアは、約束通りここに教会と修道院と病院を建てたのでした。教会の中にはラヒアの墓もあります。
ノルマン様式(=ロマネスク様式)は丸いアーチが特徴です。ゴシック様式の尖ったアーチと比べてみてください。
こちらはクロイスター(回廊)。修道院時代は修道士たちの生活の場でした。
外側から見たクロイスター。
隣には聖バーソロミュー病院。ここはシャーロックホームズがワトソン医師に出会った所でもあります。小説の中の話ですけどね。
現在もNational Heath Serviceの病院です。
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