ひまわり畑を見ながら、バスで走り続けると、
世界遺産に指定されているアビラの城壁が見えてきました。
アビラは標高1131m。スペインで最も高い位置にある街です。
街の中心のマヨール広場には露天市場がありました。
聖女テレサ(1515~1582)の生家跡に建てられたサンタ・テレサ修道院。
礼拝堂の中央聖壇には、ビルヘンとサン・ホセを伴って祈るテレサが描かれています。
貴族の家に生まれたテレサは、19歳でカルメル会エンカルナシオン修道院に入りましたが、47歳のときに当時腐敗していた修道院の改革を志し、新しい修道会を創設しました。
寒さの激しいアビラの冬でも、靴下をはかないことから「裸足のカルメル会」と名付けられた修道会はスペイン各地に18の修道院を設立、その功績によりテレサは1622年に聖女に列せられました。
城壁の外側が公園になっていて、そこにテレサの像がありました。
恍惚状態のテレサ。
エンカルナシオン修道院はテレサが19歳で修道女になってから29年間を過ごした場所で、彼女の遺品が数々残されいます。
アビラのカテドラルは要塞としても機能するように設計されており、その一部が城壁に組み込まれています。
アビラの街を囲む全長2572m、高さ12m、厚さ3mの城壁は、11世紀末にイスラム教徒の信仰を防ぐためカトリック教徒が建造しました。
城壁の外には新市街、その向こうには荒野が広がります。
城壁には88の塔と9つの門があり、現在も完璧な形で残されています。
残念ながら、城壁に上ることはできませんでした。
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