第一次世界大戦においてイギリス海軍航空隊、空軍で使用されたアブロ製の単発複葉機である。1913年7月に初飛行、11月には制式採用となり、イギリス陸軍航空隊、海軍航空隊が購入し、大戦勃発によりフランスに派遣された。11月21日には海軍航空隊所属の3機がベルフォールからコンスタンツ湖畔のフリードリヒスハーフェンにあるツェッペリン飛行船の基地攻撃に出撃した。作戦は成功し水素ガス工場が爆発炎上した。
前線の航空機としては直ぐに旧式化したが練習機としてJ型が生産され、1918年末までに8000機が生産された。 終戦後主力練習機として運用されていたが後に約300機が民間に払い下げられ、1930年代まで見ることができた。
アブロ アンソン(Avro Anson)
イギリス空軍・海軍で使用されたアブロ社製の航空機である。イギリス空軍が採用した最初の単葉・引込脚の飛行機で、第二次世界大戦中は輸送、偵察、哨戒、爆撃、練習などの幅広い用途に使用され、「忠実なアニー」のニックネームで親しまれた。大戦終戦後も生産は続き、最後の機体が引き渡されたのは1952年5月であった。
アヴロ671 ロータ Mk.I
1933年に初飛行。148機造られた。
アブロ ランカスター (Avro Lancaster)
アブロ社が開発した4基のエンジンをもつ爆撃機。愛称はランク (Lanc)。
イギリス空軍が1942年に運用を開始し、ハンドレページ ハリファックス爆撃機と共にイギリス空軍の爆撃機軍団 (Bomber Command) に配備され、カナダなど他の連合国でも使用された主力重爆。特にドイツに対する夜間の戦略爆撃で活躍した。
ヴァルカン(Avro Vulcan)
イギリスの航空機メーカーのアヴロ社が開発し、イギリス空軍が使用した戦略爆撃機。
冷戦期に核武装して配備された他、フォークランド紛争では通常の爆撃任務にも就いた。
アルバトロス D.V(Albatros D.V)
第一次世界大戦中にドイツ帝国軍航空隊によって使用された戦闘機である。
1918年前半に生産が停止されるまで、およそ900機が製作された。
イングリッシュ・エレクトリック キャンベラ (English Electric Canberra)
イギリスのイングリッシュ・エレクトリック社が開発しイギリス空軍に採用されたジェット爆撃機である。
初飛行1949年で、速度性能や高高度性能、低空での操作性を評価され、イングリッシュ・エレクトリック社は爆撃機型を土台に偵察機型や練習機型も開発した。アメリカ合衆国やオーストラリアにも採用され、生産された。2006年にイギリス空軍では退役した。
イギリスのグロスターが製作した複葉戦闘機である。第二次世界大戦の初期にも戦闘に使われた。艦上機への改造もなされ、そちらはシーグラディエーターと呼ばれた。
グロスター ミーティア(Gloster Meteor)
イギリスの航空機メーカー、グロスター・エアクラフト社が開発した連合国軍側初の実用ジェット戦闘機。ドイツ空軍の世界初の実用ジェット戦闘機メッサーシュミット Me262 に遅れること数週間で実戦配備された。
ダグラス C-47(Douglas C-47)は、ダグラス・エアクラフト社が開発した輸送機。愛称はスカイトレイン(Skytrain)。DC-3の軍用輸送機型であり、第二次世界大戦で傑出した働きをみせた。ノルマンディー上陸作戦など大規模な作戦だけでなく、物資輸送や空挺作戦で多用された。アメリカ陸軍航空隊の他にもアメリカ海軍、イギリス空軍などが使用した。
デ・ハビランド DH.98 モスキート(de Havilland DH.98 Mosquito)
第二次世界大戦中、主にイギリス空軍で使用された爆撃機で、戦闘機としても申し分ないほどの高性能を示し、機体が木製であったため、「The Wooden Wonder(木造機の奇跡)」と呼ばれた。爆撃機型・戦闘機型以外に、夜間戦闘機型や偵察機型なども作られた。
DH.100 バンパイア(de Havilland DH.100 Vampire)
イギリスの航空機メーカーデ・ハビランド社が開発し世界各国で使用されたジェット戦闘機である。
デ・ハビランド・カナダ DHC-1 チップマンク
(de Havilland Canada DHC-1 Chipmunk)
カナダのデ・ハビランド・カナダ社が開発したレシプロ練習機。チッピー(Chippie)の愛称で親しまれた。チップマンクとはシマリスの意
T-6 テキサン (Texan;テキサス人の意)
1930年代から1960年代にかけて使用されたノースアメリカン社製のレシプロ高等練習機。製造国アメリカの陸軍・海軍は元より、イギリスやイギリス連邦諸国で使用され、第二次世界大戦後は日本を含むさらに多くの国で使われた。アメリカ陸軍航空隊ではAT-6、アメリカ海軍ではSNJ、英連邦諸国では「ハーヴァード(Harvard)」と称された。
P-51 マスタング(North American P-51 Mustang)(マスタングとは、スペイン人によって北アメリカ大陸に持ち込まれ野生化した小型の馬の意味)
アメリカ合衆国のノースアメリカン社により製造されたレシプロ単発単座戦闘機である。
第二次世界大戦では同世代機を圧倒する速力に加え、充分な運動性と積載量を有しつつ戦闘機としては長い航続距離や安定した高高度性能により、爆撃機の護衛や対地攻撃で活躍した。
B-25 ミッチェル(North American B-25 Mitchell)
ノースアメリカン社によって開発され、アメリカ陸軍航空軍や海軍で運用されたアメリカ合衆国の爆撃機。第二次世界大戦において各戦場で運用された。海軍にPBJ ミッチェル(North American PBJ Mitchell)偵察爆撃機として納入された。
He 111(Heinkel He 111)
第二次世界大戦前から大戦終了まで、ドイツの航空機メーカーのハインケルが製造し、ドイツ空軍が使用していたレシプロ双発爆撃機。
ハインケル He 162(Heinkel He 162)
第二次世界大戦末期にナチス・ドイツのハインケル社で開発・製造された単発単座ジェット戦闘機。愛称は「フォルクスイェーガー(Volksjäger)」でドイツ語で「国民戦闘機」を意味する。初期のジェット戦闘機の中では最も速く飛ぶことができ、戦局の悪化からアルミニウム不足をきたしたため、機体を合板で代用できる部分は代用したこと、外見的には単発ジェットエンジンを背負式に装着していることが主な特徴である。
トーネード IDS(Tornado IDS)
イギリス、西ドイツ、イタリアが国際協同開発した全天候型多用途攻撃機(マルチロール機)である。主に航空阻止を主任務とし、要撃、近接航空支援、艦艇攻撃、偵察など派生型が開発された。実戦でもトーネードは湾岸戦争で最も危険な任務に従事し、イラク戦争にも参加した。
トーネード GR.1b
湾岸戦争においてトーネード GR.1だけが滑走路破壊兵器であるJP233の搭載能力と低空侵入能力を有していた。そのため、多国籍軍の空爆の第一撃を担った。イラクの飛行場を効率的に爆撃し、イラク軍の航空機を封じ込め、多国籍軍の制空権獲得に大いに貢献した。
ハリファックス(Handley Page Halifax)
イギリス空軍の4発重爆撃機である。開発はハンドレページ社。第二次世界大戦が終結するまで運用された。ハリファックスはオーストラリア空軍、カナダ空軍、ニュージーランド空軍、ポーランド空軍など多数の国で使用された。
ヴィクター(Handley Page Victor)
イギリスの航空機メーカー、ハンドレイ・ページ社で開発され、イギリス空軍にて運用された大型爆撃機である。性能も優れており、緩降下時にマッハ1を記録したが、軍の方針変更によって高高度核攻撃が不要になり爆撃機としては1960年代末には退役した。その後空中給油機として転用され、1982年のフォークランド紛争で活躍を見せたが、1993年に退役した。
フィアット CR.42(FIAT CR.42)
第二次世界大戦最後のイタリアの複葉戦闘機である。名称のCRは設計者チェレスティーノ・ロザテッリ(Celestino Rosatelli)のことで、愛称ファルコ(Falco)は鷹の意。
バトル(Fairey Battle)
第二次世界大戦初期にイギリスのフェアリー社が開発し、イギリス空軍で使用された爆撃機である。愛称の「バトル(Battle)」は戦闘の意。
第二次世界大戦開戦時より実戦に参加したが、すでに旧式化しており損害も多かったため、1940年後半からは次第に前線を退き、その後は練習機や標的曳航機として使用された。
フォッカー D.VII(ドイツ語:Fokker D.VIIフォッカー・デー・ズィーベン)
ドイツ帝国のフォッカー社で開発された戦闘機である。
Fw 190 ヴュルガー(Focke-Wulf Fw 190 Würger )
第二次世界大戦時のドイツ空軍の戦闘機である。ドイツ航空戦力の主力を担った。愛称の「ヴュルガー(Würger)」は百舌(鳥)の意。設計責任者はクルト・タンクである。
ブリティッシュ・エアロスペース ハリアー II(British Aerospace Harrier II)
イギリス空軍で使用された、垂直/短距離離着陸ジェット機で、発展型として開発された。
イギリス空軍とイギリス海軍は、どちらもハリアーIIを対地攻撃用のプラットフォームとして運用した。ハリアーIIは、航空母艦で運用することが可能だった。
ハリアーIIは、コソボ、イラク、および、アフガニスタンの戦闘任務をおこなった。2010年12月、予算上の圧力によって、ハリアーIIは早期に退役することになった。
ブレユウォ・エウォノチーキ(ブレリオット・エアロスペース) XXVII
ホーカー ハート(Hawker Hart)
第一次世界大戦と第二次世界大戦の間にイギリス空軍で採用された複葉の複座軽爆撃機である。製造はホーカー・エアクラフト社で、1928年に初飛行した。当時の戦闘機よりも高速で整備の容易な機体だったため、第一次世界大戦後の軍縮期にもかかわらず大量生産され、戦間期の主力爆撃機として多くの部隊に配備された。
ハリケーン(Hawker Hurricane)
イギリスのホーカー・エアクラフト社によって1930年代に設計されたレシプロ単発・単座戦闘機である。第二次世界大戦においてイギリス空軍を始めとする連合軍で使用され、バトル・オブ・ブリテンなどで広く活躍した。
ハリケーン
ホーカー テンペスト (Hawker Tempest)
イギリス空軍の戦闘機である。タイフーン戦闘機の発展型として、1943年からホーカー・アビエーション社で量産開始された。第二次世界大戦中のイギリス空軍における最高速機のひとつであり、中低高度においては全連合軍中で最も高速であった。それまでのイギリス空軍機と比べ戦闘行動半径は大幅に増加しており、ドイツ奥地へ侵攻してドイツ空軍機との戦闘や地上攻撃に活躍、またイギリス本土の防空にも参加し、高速を生かしてV1飛行爆弾の迎撃に活躍した。第二次世界大戦後はジェット戦闘機が普及するまでのつなぎとして、改良型が海外に展開する部隊や同盟国の空軍で使用された。
テンペスト Mk.Ⅴ
ホーカー ハンター (Hawker Hunter)
イギリスの航空機メーカー、ホーカー社で開発され、各国で使用されたジェット戦闘機である。イギリス空軍の戦闘機であるグロスター ミーティアの後継機として開発された。1960年代に戦闘機としての役目を終えたが、対地攻撃機型が1970年まで運用された。2014年にレバノン空軍から退役し軍用機としては引退となったが、民間機や記念機としては現在も飛行している。
ブラックバーン バッカニア (Blackburn Buccaneer)
イギリスのブラックバーン・エアクラフト社が開発し、イギリス海軍及びイギリス空軍によって使用された複座艦上攻撃機である。敵のレーダー網をくぐり抜けるために低空を高速で飛行し、敏捷な運動性と高い機体強度を兼ね備えた全天候能力を有する。
フォーランド ナット (Folland Gnat)
イギリスのフォーランド・エアクラフト社が開発した戦闘機および練習機。1955年初飛行。空軍の曲技飛行隊であるレッドアローズの装備機としても有名で、1965年から1979年までの間本機が利用され、1979年にBAe ホークと機種交代して退役した。
F-4 ファントムII(McDonnel F-4 PhantomII)
アメリカ合衆国のマクドネル社が開発した艦上戦闘機である。アメリカ海軍をはじめ、多くの国の軍隊で採用された。
Bf 109(Messerschmitt Bf 109)
第二次世界大戦におけるナチスドイツ空軍の主力戦闘機。
1934年、バイエルン航空機製造で開発が開始され、翌1935年生産開始。世界で初めて一撃離脱戦法を前提に開発されたとされ、機体重量に比し小さく薄い主翼を持ち、モーターカノンや主脚のエンジンマウントなど、特徴のある設計となっている。本機の生産数は30000機を超え、歴史上もっとも生産された戦闘機である。
メッサーシュミット Bf110
第二次世界大戦前にドイツで開発され、大戦で活躍した双発レシプロ重戦闘機または多用途機。ドイツ空軍では当初「駆逐機」と称されており、「駆逐航空隊」に配備されていた。第二次世界大戦で活躍するがバトル・オブ・ブリテンでイギリス空軍により大きな損害を被り、戦闘機同士が戦う制空戦闘機としての価値は激減した。その後大きな積載力や火力と航続距離を生かして対地支援・哨戒、夜間戦闘機の主力として活躍。敗戦直前の1945年2月まで生産が続けられ、総生産機数は5,700機以上にのぼった。
アグスタウェストランド AW101(AgustaWestland AW101)
イギリスのウエストランド社とイタリアのアグスタ社が共同開発した汎用ヘリコプターである。両社は2000年に合併し、現在はアグスタウェストランド社が販売と製造を請け負っている。イギリスにおける愛称はマーリン(Merlin)。
ユーロファイター タイフーン(Eurofighter Typhoon)
NATO加盟国のうちイギリス、ドイツ、イタリア、スペインの4ヶ国が共同開発した戦闘機で、デルタ翼とコックピット前方にカナード(前翼)を備え、カナードデルタ(canard-delta)と呼ばれる形式の機体構成をもつマルチロール機のことである。
ユンカース Ju 87 シュトゥーカ(Junkers Ju 87)
ドイツにおいて第二次世界大戦中に使用された急降下爆撃機である。
愛称の「シュトゥーカ」(Stuka)とは、“急降下爆撃機”を意味するドイツ語の「Sturz KampfFlugzeug」(シュトゥルツカンプフルクツォイク)の略。
P-47 サンダーボルト(Republic P-47 Thunderbolt)
アメリカのリパブリック・アヴィエーションにより製造されたレシプロ単発戦闘機である。愛称の「サンダーボルト」は、 雷(いかづち・かみなり、特に聴覚的な感覚の面でのかみなり)のこと。第二次世界大戦後期に、アメリカ空軍 (USAF) の主力戦闘機として活躍した。戦闘機としての空戦能力も秀れていたが、その圧倒的な馬力と兵装搭載量によって特に戦闘爆撃機として大いに活躍し、アメリカ以外の連合国の空軍でも使用された。
ハドソン(Hudson)
第二次世界大戦時にアメリカのロッキード社で製造された哨戒・爆撃機である。生産1号機は1938年12月10日に初飛行に成功した。
C-130 ハーキュリーズ(C-130 Hercules)
ロッキード社が製造している輸送機。ハーキュリーズ(Hercules)とは、ギリシア神話に登場する英雄、ヘラクレスの英語読みである。戦術輸送機のベストセラーであり、アメリカ軍はもとより西側諸国を中心に69ヶ国で使用され、登場から半世紀以上経った現在も生産が続いている。
F-35 ライトニング II(英: F-35 Lightning II)
アメリカ合衆国の航空機メーカー、ロッキード・マーティンが中心となって開発している単発単座の多用途性を備えたステルス戦闘機である。コンピュータによる情報統合を推し進めており、ヘルメットディスプレイによる360°視界まで実現している。電子装備の充実度はF-22を超える。 日本政府は2018年12月13日、F-35を105機購入する方針を固めた
ピナス(小型の船舶)63ft Mk.1
救助・標的曳航船(RTTL)
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