クリスチャン・ディオール(1954)
1905年、ノルマンディ地方の裕福な実業家の家に生まれました。
両親の希望で外交官を志して政治学院に学ぶが在学中にシュールレアリスムに魅せられ、画廊を開設するも、1930年代の恐慌のあおりで失職してしまいます。その後画廊時代のつながりでファッションの世界に入る。彼の才能に目を止めた木綿王マルセル・ブサックの援助で1946年に独立、「クリスチャン
ディオール・オートクチュール・メゾン」の誕生。自身のブティックを持つ。1947年春夏シーズンにでパリコレクションにデビュー。ペチコートで膨らませた曲線を強調したゆったりなだらかな肩に細く絞ったウエスト、くるぶしまであるロングスカートという優美なスタイルの「花冠ライン」を発表。そのデザインはニュールックと呼ばれて、世界のモード界に新しい風を吹かせる。1948年、ジグザグライン、1950年、バーティカルライン、1951年、オーバルライン、1952年、シニュアスライン、1953年、チューリップライン、54年、Hライン、1955年、Aライン、956年、アローラインと、次々と新しいシルエットを提案し、1950年代のファッションをリードした。1948年、香水部門の会社を設立。ストッキング、ネクタイ、食器類等を生産していく。57年、イタリアに旅行中、心臓麻痺により52歳で急逝。
ヴォーグ(1954)
クリスチャンディオールのニュールック。戦時中の我慢の反動から1950年代は贅沢に布を使ったスカートの流行が起こります。戦争は終わったとはいえ、物資が不足しており、,デザイナーが1着の服に使える布の量は制限されていた中で、数十メートルの布を贅沢に使ったニュールックはセンセーショナルでした。
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