2016年1月2日土曜日

イスラムの世界 スンニ派とシーア派とクルド族

スンナ派とシーア派
ムハンマドのいとこで娘婿であったアリーが暗殺され、ムアーウィヤによってダマスクスを都としてウマイヤ朝を開くと、アリーの支持者は彼の子孫をカリフの位につける運動を始めました。シーア派とスンナ派は教義や実践的義務の解釈でも多少違う点があるようですが、最大の相違点はシーア派がイスラム世界の指導者はアリーの子孫でなければならないと主張することです。現在シーア派の信者はイスラム教徒全体の10%程度で、大多数はスンナ派に属します。

クルド族
紀元前2000年から記録に表れる古い民族で、現在では主としてイラク・イラン・トルコの3ヶ国に住んでいます。総数600万人といわれていますが、歴史的には絶えず少数派として圧迫されてきた民族です。エジプト・アイユーブ朝の創始者で反十字軍の英雄のサラディンは北イラクのクルド族出身者です。

0 件のコメント: